みなさん、お疲れ様です!みにゃまま(@mamaikuji124)です。
今回は緊急帝王切開で息子を出産したときのお話をしたいと思います。私たち夫婦は経腟分娩で夫のみ立ち合いをする予定でした。緊急の帝王切開ってどんな感じなの?と思っている方に読んでいただけたら嬉しいです。また、負い目を感じてしまっている方にも読んでいただけたらと思います。
みなさんは帝王切開と聞いて、どんなイメージを抱きますか?
正直、私はお腹切るの怖いし痛そうだな、、程度でした。検診で助産師面談の時に帝王切開のリスクを聞いたり、合併症などが起こる可能性があることに同意したうえで署名を書いたりしてきましたが、どこかで他人事のように感じていました。
検診でも順調だったので当然経腟分娩だと思っていました。
迎えた出産当日
予定日ちょうどのAM12:05、なんだかお腹が痛いような気がする、、と思い目が覚めました。軽い生理痛のような痛みです。
今まで前駆陣痛などもなかったので念のため間隔を計ることにしましたが、痛みの波が去ってから20分以上次の痛みがなかったので、そのまま眠ることにしました。
AM3:00やっぱり少し痛い、、と思いながらトイレに行くと初めておしるしが下着についていました。痛みの波も15分間隔だったので、これは今日産むかもしれない!と感じました。
シャワーを浴びたり、ごみをまとめたりしてから旦那を起こし、旦那も身支度を済ませ、陣痛の間隔が5分程になったところで産院に連絡し、明け方に産院へ向かいました。
書類を提出し、分娩室に移動し(陣痛室と分娩室が分かれていない産院でした)着替えを済ませ、NST を装着。この時、子宮口は4センチほどでしたが、陣痛が遠のいてしまい午前中に進展がなければ一度帰宅することが決まりました。
AM8:15助産師さんから「お腹痛いとき息止めて我慢しちゃってるかな?お腹が張ってるとき赤ちゃん苦しくなってるから酸素たくさん吸ってあげてね」と言われました。
その直後NSTから聞いたことのない機械音がなり響き、助産師さん7人くらいが走ってきました。
状況が理解できないまま「赤ちゃんの心音ありません」という言葉のみが耳に入ってきました。
頭が真っ白になる私と立ち尽くす夫、、
すぐに担架に乗せられ、手術室へ向かいました。手術室はとても寒くて、寒さと恐怖でガタガタ震えていたことを覚えています。
手術室の中では指示を出す声が響き渡っていました。「心肺蘇生の準備しといて」の言葉に、涙が流れ今までに感じたことのない喪失感を抱きました。この時、ああ赤ちゃんも私ももう駄目かもしれない、、、と思いました。
院長先生が「ちょっと赤ちゃん苦しくなっちゃったみたいだね。今からすぐにお腹切って外に出してあげるから心配しないでね。お母さん、頑張ろうね!」と声をかけてくれたことで、冷静さを取り戻すことができました。
その後麻酔が効くのと同時に切開が始まりました。
手術が始まった時はまだ完全に麻酔が効いていなかったのか激痛がはしった瞬間ハッキリ切られている感覚がわかりました。
全身麻酔だったため、その後の記憶は一切ありません。
麻酔が切れるまでは長い夢を見ているような感じでした。旦那が心配そうにのぞき込んでいるのも、助産師さんが点滴を替えに来るのも見えているのに音は聞こえませんでした。
力の入らない手足、自分の口は動いているのに何を話しているのかわからない。そんな時間が続き、PM4:00やっと自分の意志で手を動かせるようになりました。
後で夫に私はなにを話していたのか聞いたところ、、
「息子は大丈夫なの?」「息子は元気なの?」と息子を心配していたようです。が、、そのあと口から出た言葉は「お腹空いた」だそうです(笑)
こんな時まで食い意地張っていたんですね(笑)
気が付くと、足は血栓予防のため固定され、機械で常に圧迫されていました。お腹は力が入らず動かそうとすると激痛が走りました。
飲み物も許可が出るまで口にすることができませんでした。
意識が戻ると、すぐに助産師さんが息子を連れてきてくれました。
初めて見る我が子はとても可愛くて愛おしくて、、無事に産まれてきてくれたことに感謝しました。
「お腹からでてきた後、心肺蘇生することなく元気に泣くことが出来たよ」と言われ本当に安心しました。
翌朝まで動くことが出来ないため、尿道カテーテルをつけていましたが、夜中になぜか外れてしまい尿意が我慢できず、朝一でトイレに行かせてもらったり、盛大に乳首が切れたりとハプニングもありつつ順調に回復し、息子も何事もなく無事に退院することができました。
産後うつ?帝王切開でごめんね、、
退院から2週間ほどたち、帝王切開の傷口にも見慣れてきたころ、突然心境に変化が起こりました。
息子の産声聞きたかったな、、カンガルーケアしたかったな、、夫も立ち合いを希望していてくれたのに叶わなかったな、、なんで普通に産んであげられなかったんだ、、と落ち込むことが増えていきました。
最近では、どんなお産も立派だ!と言われていますが、一昔前は帝王切開をあまり良く言わない人もいたそうで、、
ネットでも帝王切開に対する否定的な記事が載っていたりして、トイレなどで1人になった瞬間に涙が溢れだして止まらなくなりました。
救ってくれたのは夫
そんな私の変化を夫は見逃しませんでした。息子が眠り、安全な場所に寝かせた後「息子の前だと強がるでしょ」と私を別の部屋へ連れ出し話を聞いてくれました。
話を聞き終えた夫が私に向けた言葉は、
「あのとき、ママがお腹を切って命をはってくれたから息子は無事に産まれてきてくれたんだよ。立ち合いをしてなくてもママの強さは伝わってるし、息子への愛情も変わらないよ」でした。
実際にはもっと長いこと話してくれていましたが、子どものように声を出して泣きじゃくっている私にはこの言葉しか頭に入ってきませんでした(←おいww)
そして、この時夫も一緒に涙を流してくれていました。
その涙を見たとき、「あ、、出産のとき1番怖い思いをしたのは夫だったのかも、、」と感じました。
目の前であわただしく手術室に連れていかれる私、手術の同意書などにサインして、、息子の泣き声が聞こえてからも私はなかなか出てこず、やっと出てきたと思ったら麻酔で眠り続け、目が開いても焦点が合わず会話もできない。。
改めて夫の強さと優しさを感じました。
そして今
夫に話したことで気分が晴れ、帝王切開の傷は勲章として誇らしく思っています。
この傷は息子を守った傷。私と息子が一生懸命戦った証。
そう思うと、傷に愛着すら湧いてきます(笑)
そしてその傷は、おもいきりケロイドと化しています、、(笑)
普通分娩も無痛分娩も帝王切開も、どんな出産もお母さんと赤ちゃんの命がけの出産です。
どんなお産も素晴らしい!
そんなことわかっていても、どうしようもなく悲しくなって、苦しくなってしまった私のように、もし悩んでいる人がいるなら、この記事で少しでも前を向いてもらえるといいな、、と思っています。
みなさんの毎日が素敵に輝きますように♪
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